シネマ感想文28 〜 再会

ご門徒の知人の女性から伺ったお話です。

その女性はいわゆる帰国子女で、父親の仕事の関係で中学時代を家族と共に台湾で過ごし、当時台北市にある日本人学校に通っていたそうです。

中学一年生のとき彼女は初恋をします。相手は同じ日本人学校に通う三年生の男子生徒。クラブ活動でたまたま話す機会があり、彼の明るい人柄と優しい笑顔に惹かれ、その先輩のことが大好きになりました。

ところが彼女につらい現実が立ちはだかります。その先輩は多くの女子生徒が憧れるカッコいい男子。イケメンで背も高く、人柄も良く笑顔も素敵、校内No.1の人気を得る男子生徒だったんです。二年後輩の彼女にできることは先輩の横顔を遠くから眺めることくらい。彼女は思いを伝えることができないまま、先輩は中学を卒業し、やがて彼女の淡い初恋は思い出へと変わっていきました。ところが、

それから7年後。日本に帰国し社会人になっていた彼女は、あの大好きだった初恋の先輩と街で再会することになります。場所は映画館。しかし観客席ではありません、先輩はスクリーンの中にいました。映画『恋する惑星』に主演する金城武さんですね。

そして彼女曰く、この初恋の男性を超える魅力的な人になかなか出会えないとのことでした。

『恋する惑星』
(1994年、香港映画)

監督:ウォン・カーウァイ、出演:トニー・レオン、金城武、フェイ・ウォン、ブリジット・リン。90年代前半の香港の街並みを背景に、若者たちのすれ違う恋模様をスタイリッシュに描いた青春群像劇。

お問い合わせ
PAGE TOP