私たちの身近にある「お寺」の名前に興味を持たれたことはないでしょうか?数百年もの間、ひとつの場所で、ひとつの名前でその地域の人々に親しまれ続けるお寺の歴史というものに、そこはかとないロマンを感じるものでもあります。ということで今回は、お寺の名前にまつわるあれこれを調べてみることにしました。
私たち浄土真宗のお寺の正式名称は「〇〇山 〇〇寺」とそれぞれ「山号(さんごう)」と「寺号(じごう)」で構成されています。山号とは寺院が昔、山間部に建立された名残ですが、浄土真宗においては山号も寺号も、その寺院の建立に関わった方や創建者の法名、あるいは宗派の経典である浄土三部経(仏説無量寿経、仏説観無量寿経、仏説阿弥陀経)の教義、そして何より宗祖 親鸞聖人のお教えに由来する漢字を用いることが大きな特徴といえます。なかでも「真、信、専、光、浄、願、称、正、明、蓮」といった漢字が多く用いられているようですね。
ネット上のあるサイトに宗教年鑑をもとに調べた『全国で最も多いお寺の名前ランキング』なるものがあり、全国に約77,000あるお寺の中で多い名前のTOP10は上位から【観音寺、光明寺、西光寺、西福寺、東光寺、安養寺、極楽寺、正福寺、長福寺、安楽寺】という結果になるそうです。さらに浄土真宗のお寺の多い名前の上位は【西光寺、光明寺、正覚寺、安楽寺、西教寺】であり、真っ先に気付くのは「西」という漢字が多いこと。もちろん「西」という字は阿弥陀さまの世界「西方極楽浄土」に由来しており、浄土教系の寺院の名前に頻繁に用いられているようです。
そして「西」と同じく「光」という漢字もとても多いですね。かくある当院の寺号も「光」を含む「光輪寺」であります。数百年も前の開基当時、ゆかりのある方が、親鸞聖人の『浄土和讃』「解脱の光輪きはもなし」に由来して「光輪寺」と称されたのでしょうか。まことにそこはかとないロマンを感じるものであります。




