ほめちぎる

「褒めて伸ばす」べきなのか、「叱って育てる」べきなのか。この問題、多くの指導者が頭を悩ませるところでもあります。令和の現代では「褒めて伸ばす」「ほめちぎる」指導法が一般的のようであり、当院のご近所さまで私自身が教習を受けてお世話になった関自動車学校もいつの頃からか「ほめちぎる教習所」の謳い文句で人気を得ていました。これは大いに良しとするべきですね。私たちシニア世代も習い事を始めるのにこの歳になって叱られるよりは、褒められたいなと素直に思うものであります。

一方で問題点もあるようです。褒められた者はそれは気分は良いもの、油断して、過信して、努力を怠り、結果なにも身に付いていないなんてこともあります。

故・野村克也さんの監督時代の言葉に、

「 三流は無視し、二流は称賛し、一流は非難する 」

というものがあります。一流選手には非難して過信を戒める、二流選手には褒めてやって自信を持たせる、三流選手とは若い未熟な選手でありあえて突き放して自覚を促すといった意味でしょうか。野村監督の見事なところはこの言葉を公言したことかもしれません。当然この言葉を知った選手たちは自らの立場を思い知ります。監督に褒められているのはまだまだ二流の証、厳しく叱られているのは一流と認めてくれているからこそと。大切なことは指導者は教え子に対して何が足りないのか、未熟なのか、心を鬼にして本当の評価を伝えてやる。その上で指導を仰ぐ教え子には優しく褒めちぎってやれば良いのかもしれません。

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