覚醒する瞬間

2022年のプロ野球を振り返るとき、優勝の行方以上にファンの記憶に深く刻まれるであろう出来事といえば、ヤクルトスワローズ 村上宗隆選手の大活躍ぶりといえそうですね。入団以来、着実に成長を重ね、ついに今年2022年、彼は〈覚醒〉したと表現する野球解説者も多いようです。

プロ野球選手の〈覚醒〉エピソードといえば、メジャーリーガー、前田健太投手が有名ですね。彼の場合は〈覚醒〉した瞬間を彼自身がはっきり覚えています。2010年4月8日のヤクルト戦、0-0の3回二死無走者で、打席は2番の田中浩康選手、2ボール2ストライクの5球目。「四球は出したくない。ヒットはOK」と真ん中に置きにいったストレートが運命を変えたとのこと。感覚をつかみ、これ以降、球速は150キロを超え、まさに本人曰く、〈覚醒〉した瞬間だったそうです。

この二人の偉大なプロ野球選手。自他ともにその飛躍的な成長を〈覚醒〉という言葉で表現していますが、似て非なる〈開眼〉という言葉で表現したほうがよりふさわしいようです。

〈開眼〉とは仏教用語では、
「智慧の眼を開くこと。真理を悟ること」
の意味があります。

村上選手も前田投手も、偶然の〈覚醒〉をしたのではありません。二人が常々いう感謝の心を通して智慧をいただき、野球の真理を知り、やがて〈開眼〉というご縁にめぐり遇えた。
そう称えるべきですね。

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