アメリカの映画賞、アカデミー賞においては数ある部門賞の中でも「ビッグ5」と呼ばれる主要5部門というものがあります。主演男優賞、主演女優賞、作品賞、監督賞、そして脚本賞ですね。この脚本賞は二種類あり、脚色賞とオリジナル脚本賞に分けられます。脚色賞とは小説などの原作を元に書いた脚本のことであり、オリジナル脚本賞は文字通りストーリーからオリジナルで書いた脚本のことを指します。どちらも価値ある賞ですが、ゼロから創作されたオリジナル脚本賞のほうが近年では評価が高いようでもあります。「映画は脚本がすべて」という格言もあり、いかに脚本が大切かということがよくわかります。
そしてこんな格言もあるようです「映画監督は脚本も書いてはじめて一人前」と。数多くの作品を手掛けたハリウッドの巨匠スティーブン・スピルバーグ監督でさえ、監督・脚本を兼ねた作品は『未知との遭遇(1980年)』など3作品のみ。映画の「すべて」ともいわれる脚本の執筆に加えて、監督としての膨大な作業と責任。映画作品における監督・脚本の兼任がいかに困難なことかがよくわかります。
「それでもこの映画の監督と脚本はどっちも自分がやるんだ!」という物好きな人物がはたしているんでしょうか? いました。ハリウッド最大のヒットメーカー、ジェームズ・キャメロン監督ですね。
『アバター』
(2009年、アメリカ映画)
この作品の3Dで観るCG映像には驚愕させられました。しかしながら、それよりも何より感動を覚えたのは物語の舞台となる惑星パンドラの自然と動物たち。この世界観はまるで一人の夢見がちな少年が頭に描いた空想そのものであり、これを表現するにはその少年本人が映像化するしかなさそうです。全部自分でやるか!そう覚悟した少年、いや映像作家こそがジェームズ・キャメロン。この映画の監督・脚本・原作を兼任しました。
2025年12月19日、世界中のファン待望のシリーズ第3作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が世界同時公開となりました。もちろん今作も監督・脚本・原作、ジェームズ・キャメロン。きっと私たちの度肝を抜く映像体験が待っているに違いありません。ぜひとも劇場で観賞したいものですね。




